『今日も玉川上水沿いで』その5

紫蘇の思い出

 8月も終わりに近づき、セミがここぞとばかりに鳴いています。まだ日盛りには外に出るのがためらわれる暑さです。
 うちではささやかに植木鉢で紫蘇を育てています。なんか、最近は青じそ(大葉)の方がメジャーになってしまいました。八百屋さんでもスーパーでも梅干しを漬ける時期にしか見かけませんが、紫蘇もなかなか捨てたものではありません。子どもの頃はおままごとの道具にもなっていましたっけ。

 土用の頃になると、「これを食べると夏負けしないから」と父方の伯母がうるち米の平たいお餅を紫蘇で包んだものを作って持ってきてくれました。網でこんがり焼いて醤油を塗って食べたものです。それを真似て、おにぎりを紫蘇で包んでみました。さんざんバッタに食べられていますので、比較的形の良いものを選びます。塩にぎりと味噌にぎりの両方。やはり焼きおにぎりにすると香ばしい。

 

 残りの紫蘇は根元から刈り込んで、葉を煮出して紫蘇ジュースを作ります。材料は砂糖とクエン酸です。クエン酸を入れると、ぱあっと赤みを帯びるのが化学実験っぽくて楽しいです。
 私は暑い外から戻ってきたときに、炭酸で割って飲むのが好き。

 煮出した後の葉っぱは干してみました。ふりかけに加工する予定です。


 紫蘇は全部刈り取ったわけではなく、薬味にする穂紫蘇を採るために一部残してあります。あいかわらず小さいバッタたちを養って穴だらけです。
 もうすぐ穂が出て花をつけるはずです。

この記事を書いた人

Miyako Hagiya

玉川上水の近くに在住。本業はサイエンスライターで、自然のあれこれを毎日身近に観察できる環境が気に入っています。自他ともに認める食いしんぼでもあります。