夏が近づき、気温がかなり上がってきました。
うちではこれからは水やりの仕事が多くなります。畑なら雨が降れば潤いますが、屋内施設で、しかも小さな直径10.5cmのポットで育てているのでとにかく乾きます。

今の時期でも朝昼の2回。もっと暑くなると3回あげないといけないものもあるので、一日の仕事で多くの時間は水やりにとられます。本来水やりは朝一番が良いのですが、そうも言ってられません。
「自動潅水にした方が良いのでは」という話でもありますが、今の生産量ならなんとか手潅水できています。手潅水にはいろいろとメリットがあるので、当面は手潅水でがんばりたいなと思っています。
植物は水をあげるタイミングやその量で生育が大きく変わります。就農する前に研修の先生に「水やり3年」と言われましたが、10年たってもまだ習得できていません。奥が深いです。

お客さんから「花がすぐにだめになってしまう」という質問をいただくことがよくあります。
いろんなケースがあると思いますが、水のやりすぎが原因であることが多いように思います。
「ご飯をあげるように毎日水をあげる」という方もいらっしゃいますが、基本的にコツは、見て乾いていたらたっぷりあげること。
これから湿度が高くなるので、常に濡れている状態だと根腐れを起こしたり、病気が発生する原因にもなります。
乾かしてだめにしてしまうより、水のあげすぎでだめにしてしまうケースの方が多くあります。
もちろん花によっては乾燥が苦手なものもあるので、購入する時に気にしてもらえるとよいと思います。
でも一番大切なことは、毎日よく見てあげることです。よく見て、水を欲しがっているかを想像してもらえればと思います。
それが自動ではなく手潅水をする理由の一つでもあります。